イタリアへのひとり旅準備 STEP1:鉄道準備
そうだ、イタリアに行こう!
はじめまして。ふらっと旅行するのが大好きなacoです。
2018年2末から、10泊11日で行ったイタリアひとり旅について、色々と書いてみたいと思います。
航空券から始まり、ホテル、鉄道、美術館などなど、セルフ手配をして行ったイタリア。
現地で「まじかい」となったことや、「これは役に立った」といったことなどなど・・。自分手配の旅行だからこそのあるある、知りたいことをまとめて、これから旅をする方の参考に少しでもなればいいなー!
ルート
羽田→ローマ (Rome) ・バチカン市国 (Vaticano) →ピサ (Pisa) →フィレンツェ (Firenze) →ヴェネツィア (Venezia) →ミラノ (Milano) →羽田
イタリア国内は高速鉄道を使って移動しました。
移動が多かったので、バックパックで行ってよかったと心から思いました。石畳なので足場が不安定、電車の乗り降り、ヴェネツィアの歩きづらさ(橋が多くて階段も多い。上り下りが頻繁に起こる)。
滞在日数
・ローマ(3泊)…朝着便から滞在
・ピサ(日帰り)…滞在約4時間
・フィレンツェ(3泊)…ピサ移動含む
・ヴェネツィア(1泊)…滞在約24時間
・ミラノ(2泊)…夕方便で帰国
今回の目的が、イタリアハイライトだったので、それぞれの滞在時間は丁度よかった感じでした。
各都市の行ったところはまた別途記載します。けっこー観光周りましたw
手配したもの
まず、日本から手配したもの一覧は以下です。
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航空券
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イタリアでの高速鉄道
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ホテル
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ヴァチカン博物館の予約
- 最後の晩餐の予約(must)
航空券やホテルは日本のサイトで予約できるので割愛。
高速鉄道や博物館などの予約は現地サイトを使った方がお得なので、順にご紹介していきます!
イタリアでの高速鉄道
イタリアの都市と都市を結ぶ鉄道は「Trenitalia」で、こちらのサイトから予約することができます。
【Point】日本とちょっと違う事情
・予約するタイミングが大事
┗ 簡単に言うと早ければ早いほど、料金が安くなります。当日だと倍近く変わることも。日程が決まったらまずは予約しちゃいましょう(格安料金の場合、変更ができないものもあるのでそこは注意)
・検札が厳しい
┗ 必ず乗車中に検札が回ってきます。日本から予約して、最初から列車(時刻など)が指定されているものはそのまま指定された列車に乗れば問題はないのですが、フリー切符などで乗車する場合は、必ず事前に打刻が必要。これをやらないで検札がきた場合や、有効なチケットを所持せずに乗車した場合は、50ユーロ以上の罰金が科されてしまうので注意が必要です!
・本当によく遅れる
┗ 平気で到着が30分くらい遅れます。移動の後の予定は時間に余裕を持つか、できる限り予約が必要な予定は入れないようにしましょう。
↑電工掲示板に初めから遅延時刻表示欄があるw
予約の仕方
日本の新幹線のサイトとほぼ一緒でとても使いやすい!(上記Trenitaliaのサイト)
ざっくり・・
①右上の青丸部分で英語に変更(デフォルトはもちろんイタリア語)
②「From (どこから) 」と「 To (どこへ) 」を入力
③真ん中のカレンダー部分で乗車時間を選ぶ
┗格安だと「class2(2等列車)」の選択になります。2等列車と言っても、全然快適!新幹線の普通指定席がイメージです。
電源コンセントもあるし、机も付いています。あと、日本と違ってびっくりしたのが、各座席にゴミ箱が付いていること。便利!
↑窓と机の間のこの蓋がゴミ箱
④決済する
┗クレジットカードで事前決済ができるので、済ませてしまいましょう。そうすると、登録したメールに「乗車券」がPDFで添付されてくるので、改札と検札でそれを見せるだけ!
印刷したものでも、スマホの画面表示でも問題なしでした(念のため印刷して行くことをオススメしますが)。
意外と切符売り場は混雑しているので、全部済ませてしまうのが快適です!全く並ばずに移動できますよ!
↑混雑していた夕方のPisa
どこから乗ってどこで降りる?
イタリアの大都市(ミラノとかローマとか・・)には高速鉄道が止まる駅が複数。
いわゆるミラノ、ローマに一番行きやすい駅がそれぞれあるので、そこに停車する列車を取るのがおすすめです!そうでないとメトロ以外で乗り継いだりしないとならず、とても大変・・
【Point】各都市の主要駅一覧
- ローマ → Roma Termini
- ピサ → Pisa Centrale
- フィレンツェ → Firenze S.M.Novella
- ヴェネツィア → Venezia S.Lucia
- ミラノ → Milano Centrale
どこの駅も大きくて便利。駅に色々お店も入っています。
ですが!例にならってトイレは基本有料。列車の中は無料なので、もし行けたら中で行っておくのがベターです。特にピサは街中にトイレが少なく、利用するのも€1くらいどこもかかるので、電車で行っちゃうのをオススメします。 しつこいですが、この€1でエスプレッソ飲めるんですよ…なんならスーパーでビール買えます。
↑駅がすでに芸術品なMilano Centrale
乗ってみよう
乗り方はすごい簡単。でも、日本と違うので一瞬戸惑いました。
①電光掲示板で列車の止まるターミナル(番線)を確認する
┗ここが一番の混乱ポイントでしたw ギリギリまでどこに止まるかわからない。 上記の駅は終着だったりするので、比較的早めにわかる感じでしたが・・。表示されるのが10分前とかです。番線数が多いので、ギリギリに感じてちょっと焦りますが、まっすぐ向かえばちゃんと間に合うので焦らずに行動しましょう。焦ってると、悪い人に絡まれる確率が上がる気がします。「助けましょうか?」って言われやすい。気をつけて。乗車のタイミングがスリとか多いみたいです(私は一回も遭遇しなかったので体験談はないのですが…)。荷物手伝うよ、とか親切に乗り方を教えてくれて、その間に盗まれるみたい。駅はどんな人でも入れちゃうので、細心の注意をしましょう。
↑ホームにも停車する列車の表示はあります
②改札(ただ人が立っているゲート)に向かう
┗メトロとかと違って、改札がないんです。ゲートに人が立っているだけ。ホームの目の前だし、みんな向かうので場所はすぐにわかります。
この立っている人に、事前に予約したPDF(印刷)を見せます。一応日程とか確認しているみたいで、OKが出たらそのまま通過。ここのチェックは全く厳しくなく、ただの目視。
③車両を確認して乗り込む
┗これが厄介。事前予約して車両が指定されているのだが、ホームのどっち側から1号車なのか、何号車がどこに止まるのかが全くわからないww
進行方向が1号車って訳でもないので、私は比較的真ん中で待ちました。
発車時刻まで時間がないので、列車が入ってきた時から側面の車両番号をみてました。
また、この車両番号の表示が日本に比べてマジでわかりづらい。一番大きく書いてある番号かと思ったら、それは車両のクラスでみんな2って書いてあったり・・
車両タイプによって場所は若干違いましたが、乗車口の脇、ちょっと下目に電光板が付いていてそこに表示されてました。
*1
④荷物をしまう
┗混んでいたり、大きい荷物を持っていると、号車の間等にある荷物置き場に荷物を置くように言われます。
でも、目の届かない場所に置くのちょっと不安ですよね?そんな時は、向かいわせのシート(4人で向かい合うやつ)近くを予約しましょう。最初から向かい合わせのシートがあり、逆方向を向いているシートとシートの間に荷物を入れるルールにもなっていました。ここなら、座っているところから近いので安心ですよ。
↑車内の様子。こんな風に向かい合わせの席がいくつかある
⑤席で検札を待つ
┗あとは目的地まで指定席に座るだけ。途中で検札が必ず回ってくるので、予約したPDF(印刷)を見せましょう。乗車中1回で大丈夫です。
ここで時間無指定で打刻してなかったりすると罰金なので、必ず乗車券のタイプを確認してください。
⑥アナウンスはしっかり聞く
┗到着遅れるので、車内のアナウンスはしっかり聞きましょう。イタリア語の後に英語のアナウンスも流れます。
いきなりの行き先変更とかあるので、本当にちゃんと聞いておいてください。
隣の席の方が信頼できそうなイタリア人だったら、チケットを見せておいて目的地を共有しておくと助けてくれたりします!私はこれで救われました。
*2
⑦目的地で降りる
┗駅によって停車時間が違うので、目的地が近づいたら早めに降りる準備をしましょう。イタリアの方も早めに出口に並んでます。
⑧ホームをでる
┗改札も係の人もいませんw するっと出ますw 気がついたらホームを後にしてるって感じです。
事前に予約ができたりと、比較的安心して乗れる高速列車ですが、なんせイタリア時間。
日本の新幹線を想像したらダメです。きっちりはしていない、遅れる、行き先も変わるかも、というのを念頭にスケジュール組んでみてくださいね!
鉄道準備、旅のまとめ
- 列車の予約、手配は比較的簡単
- 乗り方も簡単だがホームと号車を見つけるのにコツがいる
- スリや悪い人に一番注意がいる瞬間
- 検札が厳しいので打刻など忘れない
- でも、イタリア時間。遅延は当たり前なので余裕をもったスケジュールを
慣れてしまえば楽しい鉄道旅。
街の景色や田舎の景色を車窓から眺めるのも楽しいです。
ぜひ、イタリアで鉄道移動してみてください!
Buon Viaggio!!
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*1:【困った体験】ピサ行きの列車、私が予約していた3号車が閉鎖中ということで(予約できたのにw)全く見つからず。
運よく、出発前に駅員さんを見つけてどこ乗るか聞いたところ「閉まっちゃってるからとりあえず好きなところ座っておいて。」と。
号車が見つからなかったら、取りあえず近い車両に乗りましょう。必ず検札がくるので、そこで説明すれば列車が合っていたら対応してもらえます。
*2:【困った体験】またまたピサ行きの列車。乗車中に列車の遅れで行き先が突然変更に。途中駅で急遽乗り換えが必要になりました。
告知も突然の車内アナウンス「この駅でピサ行く人は乗り換えて。◯番線に今止まってる電車です」的な。イタリア語のアナウンスがわからずにいたら、事前にチケットを見せていた向かいの席の方が乗り換えを教えてくれました。
この方がいなかったらわからなかった・・